特別支援教育とは?

すべての教員に求められる専門的教育

特別支援教育とは、視覚障害、聴覚障害、言語障害、知的障害、肢体不自由、病弱などの心身の障害や、学習障害(LD)、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)など、発達障害の子どもたちを対象とした専門的な教育のことです。

また、子ども一人ひとりの教育的ニーズを把握して、個別の指導計画・教育支援計画を立て、関係者とチームワークで取り組んでいくといった教育的アプローチが特徴です。

特別支援教育の教諭は、子どもたち一人ひとりにオーダーメイドの教育を設計する教育プランナーであり、子どもたちの困難を改善・克服し、自立や社会参加を指導する教師であり、時には、地域の福祉、医療、労務など関係機関の特別支援コーディネーター、そして小中学校の特別支援教育をサポートする役割をも担う、この分野のスペシャリストです。通常学級の教員の専門性の上に、さらに障害特性に応じた専門性が必要となります。

特別支援教育を学んだ学生は、特別支援学校教諭をはじめ、通常の学校の特別支援学級、通級指導教室の教員としても活躍しています。また通常学級の教諭も、必要に応じ特別支援教育を行う義務があることが改正され、平成19年度から施行されている学校教育法に明示されましたので、今はある意味、すべての教員が特別支援教育に携わります。

増加する対象児童生徒数、専門家不足が課題

特別支援学校は、平成25年度現在、全国で1,080校あり、184,492名の在籍者がいます。平成24年度は1,049校、177,211名だったので、少子化の時代に、学校数も児童生徒数も増えています。

視覚障害 聴覚障害 知的障害
学校数 85 120 706
在籍者数 5,940 8,624 118,225
肢体不自由 病弱・虚弱
学校数 334 143 1,080
在籍者数 32,050 19,653 184,492

特別支援学校の現状(平成25年度)文部科学省
※複数の障害に対応する学校が加わるため、合計は一致しない。

特別支援学校だけでなく、通常学校の特別支援学級の学級数、在籍者数も増加しています。平成24年度は47,643学級、在籍者数164,428名に対して、平成25年度には49,743学級、174,881名となっています。通級学級も同様に増えています。

知的障害 肢体不自由 病弱 弱視
学校数 23,912 2,706 1,488 365
在籍者数 90,403 4,299 2,570 442
難聴 言語障害 自閉・情緒障害
学校数 888 562 19,822 49,743
在籍者数 1,400 1,651 74,116 174,881

特別支援学級の現状(平成25年) 文部科学省

注意欠陥多動性障害 学習障害 自閉症
10,324 10,769 12,308
情緒障害 言語障害 難聴、弱視、肢体、病弱
8,613 33,606 2,262

通級による指導を受けている児童生徒数(平成25年度) 文部科学省

特別支援学校の教員数は、平成25年度現在で64,402人。相応数の教員がいますが、特別支援免許をもつ教員は全体の7割程度に留まっており、特別支援教育を専門的に学んだ教員が不足しているという大きな課題を抱えています。

参考までに、人材確保法により教員の給与は、一般の公務員よりも高めになっていますが、特別支援学校教員は、小中学校の教員と比べて、さらに1割程度増しになっているのが一般的です(都道府県により異なります)。

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